
みなさんこんにちは。昨今の様々なモノ・コトの金額が上昇する中、物流や流通・加工、梱包に関しても等しく上昇しています。燃料、人件費、資材調達といった運営コストの上昇は最終的に顧客となるみなさんへの転嫁につながります。
じわじわと後になって響いてくる物流や流通・加工、発送の費用、それと人手不足による対応力の低下、配送スピードへの影響、またいわゆるラストワンマイル(※)への課題と様々な要因が絡んできています。
※ラストワンマイル とは
物流業界において、最終的な配送拠点(倉庫や営業所など)から、実際に商品が顧客の手元に届けられるまでの「最後の区間」を意味します。そして単なる物理的な距離の短さを示すだけでなく、物流全体における重要な意味を持っています。
「配送のスピードや確実性」 「一件ごとの配送量が少なく、多頻度・小口配送になりがちなため、全体の物流コストがかかる」 「再配達の多発、ドライバー不足、交通渋滞、環境負荷」など社会的な問題を含んでいます
政府や民間企業が連携し物流の課題解決を進めていますが、それだけでは大きく変えることはできません。そしてそれは単にAIやITだけでも解決はできず、最終的には私たち発送業者、そして荷主やクライアントが一緒に協力しなければないのだと感じます。
ここから本題になりますが、そんな時代だからこそ都内での進行をお勧めしています。
とくに近年上がり続ける ”宅配の配送費” は費用の中でも割合を大きく占めるため、最大の消費エリア首都圏からすると、東京都内から出荷することによりコストを押さえることのできる要員になるかもしれません。また当社では、ヤマト運輸・西濃運輸・佐川急便・久留米運送といった宅配・路線と地場のチャーターを駆使してコストの低減をご提案しております。
都心でアッセンブリ・梱包発送を行うメリット
首都圏には、高速道路網、鉄道網が集中しています。これにより、日本国内の主要都市への輸送がスムーズに行えます。
近年は東京外環や圏央道の延伸によって物流の流れが変わってきています。
東京都内および近郊には、多くの物流センターや配送業者の拠点が存在します。これにより、集荷・配送の効率化、リードタイムの短縮、コスト削減などが期待できます。また拠点の多様化により大規模から中規模、小規模センターが集中し、場合により連携することも可能です。
東京都は日本最大の消費地であり、周辺の首都圏を含めると巨大なマーケットです。都内から出荷することで、多くの顧客に迅速に商品を届けられます。またCo2排出をはじめとする環境配慮、ドライバーの労働環境改善といった側面にも大きなメリットがある。
日本全国で見る、荷物の発送比率
全国から出荷される荷物のうち 関東とくに首都圏宛ての荷物ってどれくらいあると思いますか?当社センター統計から過去1年間で出荷された荷物のうち約46%が首都圏(一都三県)へのお届けであることがわかりました。これは個人宛ではなく、法人宛の小売店やSC、事業所への発送物のデータです。

データは株式会社美翔の2024年発送実績に基づくものです
一般社団法人 日本ショッピングセンター協会のデータをもとに大型のモールがどのような比率で存在しているのかを表現してみました。当社は商業施設やSCテナント店舗への荷物発送が多く、とくに関東圏には全国比率で約3割が集積しているエリアです。

圧倒的に首都圏への荷物が多いことがわかります。つまりこれは全国出荷の案件である場合、遠方からの発送より首都圏からの出荷により発送運賃・納期は間違いなくメリットがあることが言えます。国土交通省の過去の調査によると、東京都市圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)の物流量は、全国の物流量の約3割を占めるというデータもあります。
都心と地方の主な相違点
都心 | 地方 | |
---|---|---|
保管拠点からの効率 | 交通インフラ、配送業者が多く移動距離や混載輸送等の面で非常に高い | 大都市の消費地区への運搬は長距離輸送のため効率は低下 |
コスト | ・賃料が高いため、倉庫や物流施設の運営コストが高くなる ・人件費も地方に比べて高め | 地価・賃料が安く、人件費も都心部に比べて抑えられるため、倉庫や物流施設の運営コストは比較的安い |
サービスレベル | ・高いレベルの迅速性や利便性 ・多様な配送オプションや、高付加価値な配送サービス | 都市部ほど即時性が求められないケースも多いが都心部に比べると配送オプションが限られる場合があり、採算性の問題からサービスレベルの維持が難しい事がある |
問題発生時の代替 | 製造、資材、商社などが密であるため、緊急対応、緊急出荷ができる | 対応に時間を要する可能性がある |
BPC | 災害発生時に物流機能が集中しているため、広範囲にわたる影響が懸念される | 都心部の被災時に代替拠点としての役割を果たす可能性が高く、リスク分散として重要性が高い |
都内へ集約するメリットは、メーカーや物流にもメリットがある
製造メーカーにとって
都心に近接する物流拠点から資材が供給されることで、リードタイムが大幅に短縮される。
輸送費の削減や共同配送の恩恵を受けやすくなる。
資材に問題が発生した場合でも、多くのサプライヤーが首都圏に拠点を構えていることが多いため迅速な問題解決に繋がりやすくなります。
物流事業者にとって
混載輸送がしやすくなり、トラックの積載効率が向上します。これにより、輸送コストの削減や環境負荷の低減にも貢献します。
ラストワンマイル配送においても、多様な輸送手段(鉄道、軽貨物、自転車など)を活用しやすいため、効率的な配送が可能です。アセンブリ、梱包、流通加工など、メーカーのニーズに合わせた多様な付加価値サービスを提供しやすくなります。
サプライチェーン全体の最適化が行いやすくなります。
いかがでしたでしょうか?記事のようなメリットを考慮すると、特にスピードと効率性が求められる商品や、首都圏の消費者をターゲットとするビジネスにおいては、東京都内からの出荷は非常に有効な選択肢と言えるでしょう。
仕分け業務や発送業務が今後のお客様の判断によって様々なメリットをもたらすことは間違いないでしょう。現在遠隔地で梱包依頼をされているのであれば一度、都心部への切り替えも検討してみてはどうでしょうか?
株式会社美翔ではみなさまからのこのようなご相談に日々お答えしております。
どうぞいま気になったというご担当者様は当社Webサポートサービスをご利用くださいね!